作りとしてはとても丁寧な作りだったけど、自分にはあまりハマらなかった。
ファーンの今まで築いてきたものを削っていく生き方や最低限の関わり合いの元人間関係を作っているような生き方は、ノマドというようはファーン自身の残りの人生に対しての決意のようなものを感じた。
ノマドといっても金銭的な問題で最終的にノマドになった人や、資本主義・物質主義の社会と離れるためにノマドになる人もいて、それぞれに色々な人生のがあるのだと感じた。
『IN TO THE WILD』のような親との確執や資本主義に嫌気を差し自然の中で生きるためにアラスカへ行く明確な目的があるわけではなく、先に亡くなった夫や今までの人生に対しての弔いのように感じた。
それでも、アメリカの美しい自然や風景の中で静かに逞しく生きているノマドの人々の姿は美しかった。
