白あん

ノマドランドの白あんのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.1

登場人物のほとんどが、実際のノマドの方々だという。
素敵な映画だった。とも思うし、辛い映画だ、、とも思った。どちらの側面もあった。

ノマドという生き方を、自ら選んだ人もいれば、そうせざるを得なかった人もいる。望んでいる人も、そうでない人も。
"ホーム"を見つけて、帰っていける人もいれば、手を差し伸べられてもそれを"ホーム"だと心から思えなくてまた車生活に戻る人もいる。
すごく考えさせられる内容だった..。


これは、YouTuberや趣味でやっているような「キャンピングカー生活18日目⭐︎」などとは訳が違う。私が将来憧れるようなスローライフとも訳が違う。
住み慣れた家を失い、季節労働を渡り歩きながら車と共に生きていく。そこには私には決して計り知れない想いやプライドや悲痛な叫びなどがきっとあるのだろうな...
大きな自由とそれ以上に大きな不自由が毎日毎日繰り返され..。

仲間との出会いと再会のシーン、そしてファーンが雄大な自然に溶け込むシーンが印象的だった。

この映画を観たことはとても大きな心の経験になったと思う。
白あん

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