2022 年 29 本目
赤穂は燃えてござる！！！！
ぶっちゃけ現代人から見ると、公の場でパチ切れてやらかした上司になんでそこまで仁義切る必要あんのってなるし、現代のブラック企業問題なんかの根源を見る気がする。こんな感じで忠臣蔵そのものは大っ嫌いな話なのだが、さすがの深作マジックでさくさく見せてくれるので、気づけば 160 分である。もういい加減聞き飽きた展開も千葉真一の異次元剣舞で新鮮味があるし、『柳生一族の陰謀』では笑っちゃうくらい大仰な演技だった錦之助も持ち味を生かされながらうまく抑制が効いてるし、何度も言うが深作マジックである。歌舞伎出身だけあって所作の美しさは見事の一言。それにしても、所作も言葉遣いも「それっぽい」時代劇というのはもう作れないのかもしれない。馬を調達するのすら今では難しいらしいから…。
