赤穂城断絶の作品情報・感想・評価

「赤穂城断絶」に投稿された感想・評価

極めてノーマルな「忠臣蔵」を「仁義なき忠臣蔵」とした作品。演技が皆さん臭い!見栄を切るとはこの事か!と思わせられる程に見栄を切って頑張る俳優陣。ノーマル&臭い芝居。それでいて長ーーーい!上映時間!!!さすがに飽きます!2時間30分越えるならアレンジ効かせてくれよ...。オチまでハッキリ知ってる物語で大長編やられると飽きるわぁ. . .
あまりにも長いが、千葉真一VS渡瀬恒彦の殺陣に関しては滑らかな繋ぎと良い画が連なり映画の興奮をそれなりには味わえる。襖を遠慮なく倒しまくるのが良い。殺陣の途中で障子に刺さった刀を、編集における位置関係の軸に据える感覚が深作欣二のかっこよさなのである。
象煮

象煮の感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

仇討ちまでが長いのでこっちまでキチガイか酒浸りになりそうになる。皆武士として正しい死に方ができるわけではなく、千葉真一の言うように「飯を食って生きる」方が難しいのかもしれない。
金子信雄の吉良上野介と「早う支度を!」「できてます!」には笑った。討ち入りの時もご近所さんへのご挨拶は大事。
これを観る前に、三船敏郎の大忠臣蔵を観ていたせいか物足りなさを感じた。こちらの忠臣蔵には清水一学が出てこない、省略されているエピソードが多い等、不満な点はあった。深作欣二監督の意志通りに撮られていたらどうなっていただろうと思った。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.5
まんま「仁義なき忠臣蔵」って感じで、良く言えばただでさえドラマチックな話をよりドラマチックかつダイナミックに、悪く言えばかなり仰々しく突散らかってはいるものの、吉良上野介に金子信雄をキャスティングする時点で勝負ありって感じ。千葉真一だけ明らかに別の作品、別次元の動きをしてるけどまぁご愛嬌か、渡瀬恒彦の殺し方はだいぶ酷いけど。今の時代、こんな風にして誰かに忠義を尽くす場面などそう無いだろうし、結局は相撲協会のゴタゴタを重ねて観ちゃうのは本当に悪い癖。見事本懐を遂げ切腹する直前の錦之助は正直神無月にしか見えない。討入りまでがだいぶ長いけど、討入りからも結構長い、要するに長い。金かかってる感じは良いけど三船はいらなかったと思う。
深作欣二監督は吉良側の視点に立った内容を構想していたそうだが、紆余曲折の末に出来上がったのはオーソドックスな正統派忠臣蔵。とはいえ、重々しい萬屋錦之介(大石内蔵助)による<大時代劇>が展開する一方で、千葉真一(不破数右衛門)vs渡瀬恒彦(小林平八郎)の汗まみれ一騎打ちや原田美枝子&近藤正臣の生々しい悲哀劇といった<実録調>が混ざり込み、それらを分裂させることなく絢爛かつスピーディーにまとめ上げた手腕は流石。それだけ「忠臣蔵」というコンテンツが堅牢だということでもある。
極めて普通な忠臣蔵で深作も後に四谷怪談とコラボしなきゃと思ったのだろうか?
忠臣蔵を題材とした映画は多数あれど、どの作品にも満足できたことがない。本作もそういう意味では従来の「忠臣蔵」の域をでることはなかった。
深作欣二監督に豪華俳優陣という鉄板の組み合わせではあったが、話の解釈はいわゆる忠臣蔵に徹してしまっていた。殺陣も時代劇ではなくアクション映画だった。まあこうしたことは個人的な好みの問題なので、映画としては楽しく、問題がない。忠臣蔵が初めてという人にはいいかも。
shibamike

shibamikeの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

赤穂浪士達の大石に対する信頼をこれでもかと試す本作。大石を信じるべきか、いやもう待てぬ、と赤穂浪士達の心移りがとても面白かった。
深作監督が後に撮る忠臣蔵と四谷怪談をミックスした映画は自分的にはガッカリしたが、こちらを観てやはり大した監督だと再認識。

萬屋錦之介演じる大石内蔵助がカッコいい!
「武士の本懐であると存じます。」くぅー、渋い!本懐って何?
堀部父を演じた加藤嘉も大好き。

大石の討ち入り合図を待ちきれない若い同志達が先走って吉良暗殺を企て、大石が激怒する話は良いなぁと思った。我等の仇討ちは野蛮なものではない!キチガイ、狂人は要らぬ!

討ち入りの殺陣はたっぷり尺を割いてみんな大張り切り。
千葉真一と渡瀬恒彦の一騎討ちが一番の見所なのだろうけど、渡瀬恒彦の死に方はちょっと、え?となった。

取ってつけたように三船敏郎も登場し、えらく贅沢な使い方であった。
あと、三田佳子は時代劇に映える顔なんだなぁと感心した。

落語の「時そば」が咄家によってそれぞれ違った話に聞こえるように、忠臣蔵も監督によって違った映画に見える。時代劇って面白いんだなぁ、とこの年になってわかり、ご機嫌な年末である。
「柳生一族の陰謀」に続けて、深作欣二が撮った大作時代劇。
なのだが、比較的オーソドックスな忠臣蔵。
一番盛り上がるのは、脱盟する近藤正臣のエピソードと、千葉真一VS渡瀬恒彦の殺陣。

ただの仇討ちではなく、権力への反抗としての討ち入りという視点は如何にも深作。

萬屋錦之助との軋轢から思い通りの出来にならなかった本作。
深作は後年「忠臣蔵外伝 四谷怪談」で本作のリベンジを果たす。だからなのかそちらの作品にも、近藤正臣、渡瀬恒彦が重要な役で出演。
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