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赤穂城断絶のkuniのレビュー・感想・評価

赤穂城断絶(1978年製作の映画)
4.3
さすが深作欣二監督という出来
クラシックな古典をエンタメに昇華させた手腕は目を見張る物がある
役者の熱演 演出のレベル テンポの良さ 美術 規模 どれをとっても一級品
当然140miniという映画としては長尺の部類に入るがものがものだけにプロットが希薄になってしまうのは致し方ない
3時間や4時間を超える大作にすればもう少し丁寧なプロッティングもあり得たかもしれないがそれではエンタメ感が薄れるというトレードオフは当然あるわけでそういう意味で割り切ったプロッティングは潔いと言えると思う
何より本作はエンターテインメントなのだからそういう作品として評価するべきだと思う
見どころはそこかしこにあるのだがやはりサニー千葉vs渡瀬恒彦の殺陣ですかね
特にサニー千葉の凄みは圧巻 太刀さばきが鋭すぎて笑ってしまうレベル
年末に年末らしいものをみて満足しました
ところで最近は忠臣蔵を扱うコンテンツがめっきり見なくなってやれ社会の変化だとか色々言われますが自分は単に需要がないと決めつけれれているだけ感はあるかなとおもいます
例えば本作をどれほどの人が知っているのかということです
特に若い世代は知らないだけだと思う
見ればわかる本作の凄さは単に見る機会がないだけだし忠臣蔵のコンテンツとしての奥深さは別に単に扱われる機会が殆どなくなって接触する機会がないからだけだと思いますね
忠臣蔵が扱う忠義の尊さや大義に殉じる美しさみたいなものは別に時代や世代を超えて普遍に琴線に触れるものだと思います
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