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ファイナル・プランのRのネタバレレビュー・内容・結末

ファイナル・プラン(2020年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2020年のアメリカの作品。

監督は「ファミリー・マン ある父の決断/ヘッド・ハンター・コーリング」のマーク・ウィリアムズ。

あらすじ

トム・カーター(リーアム・ニーソン「探偵マーロウ」)は「速攻強盗」と呼ばれる凄腕の銀行強盗だったが、偶然出会った女性アニー(ケイト・ウォルシュ「3022」)と恋に落ち、過去を捨て新たな人生を歩むために、FBIに出頭するのだが、対応した2人の捜査官はトムの金を横領し、彼とアニーにも危険に晒されることに。トムは全てにケリをつけるため、最後の計画「ファイナル・プラン」に挑む!

アマプラにて、まだ観てなかったリーアム主演作をチョイス。

お話はあらすじの通り、今作のリーアム演じる主人公トムは「速攻強盗」と呼ばれる、たった1人で数カ所の銀行から痕跡を一切残さず大金を奪うという凄腕の銀行強盗。冒頭のオープニングでは、爆発バックに華麗に強盗してるリーアムがカッコいい!

で、そこからヒロインのアニーと出会ったことで、銀行強盗の道から足を洗い、彼女と生きる道を歩もうとするんだけど…そう上手くはいかないのが人生。

アニーに過去を打ち明ける過程をすっ飛ばして(つか、その前に言っといた方が…)、FBIに出頭するトムなんだけど、もちろん世間を賑わせている速攻強盗、イタズラ電話も多く担当した刑事たちもまともに取り合わない、ということで「お前ら行っといて」と代わりにいかされたのが若手2人組。で、こいつらが半信半疑でトムと会って、その後トムが奪った金を乱雑に格納してる倉庫でお金を発見し、おいおいマジモンかよ!と驚いたのも束の間、魔が刺してそのお金を横領してしまったことでお話が動き出すんだけど…。

うーん、映画としては結構微妙というかなんというか。

まず、キャスト陣は良い。リーアムは相変わらず渋かっこいいし、他にもケイト・ウォルシュだったり、ジェイ・コートニー(「ブラック・サイト 危険区域」)だったり、アンソニー・ラモス(「トランスフォーマー ビースト覚醒」)など脇を固める若手もいい感じ。

つか、アンソニー・ラモスってもっと若いイメージがあったけど、今作では二児の父親役で新鮮だった。

あと、あの「ターミネーター2」のロバート・パトリック(「マーベラス」)もベテラン刑事役で出演していて、登場人物は少ない分意外に豪華。

ただ、個人的にはステイサムの「キャッシュトラック」で印象的なキャラクターを演じていたジェフリー・ドノヴァン(「サラウンデッド」)が良かった!あちらは銀行強盗役で今作では逆に刑事役ってところがまた面白いんだけど、それ以上に離婚したばっかで慰謝料関係で家とワンちゃんの選択肢で奥さんに家取られちゃって、仕方なくワンちゃんを半ば腹いせに連れてくることになっちゃうんだけど、コワモテで割りかし悪役イメージの強いドノヴァンが職場にも連れ込んで、なんだかんだワンちゃんを可愛がってる様子とか微笑ましくてよかった!ワンちゃんもナイス演技。

あと、アクション面で言うと中盤、リーアム演じるサムが2人の捜査官が乗ってる車に激突しての車越しの銃撃戦。バンバン撃ち合う中でお互い相手が見えない中で無作為に銃を撃ち合うので、車のフロントガラスやバックが穴だらけになっていて、シーンとしては僅かながら印象に残った…。

ただ、まぁ印象に残ったシーンを頭を絞って考えてみてもこれくらいかなぁ笑。とにかく、お話としてはかなり地味。上記の通り、登場人物もかなり少なく、展開としてもその分こじんまりしていて、めちゃくちゃ予算が少ない中で実現出来そうな話運びを手堅く作ったっていう印象。

で、せっかく「速攻強盗」と呼ばれて、過去に出兵した海軍時代は地雷の撤去のスキルがあるキャラクターなのに、爆発シーンがめちゃくちゃ少ない!!終盤でコンビの中でも横領を計画した方のジェイ・コートニー演じるニベンスの家を吹っ飛ばすんだけど、爆発のCGのクオリティもえ?これリーアム作品だよね?って疑いたくなるくらいチープだし、マジでそのシーンと冒頭くらい。

一応、ラスト、ニベンスを追い詰めるシーンで最後に盛大な爆発があることを予告しつつ、実は起爆装置がついていませんでしたー!のオチはズコーー!!ってなっちゃったwまぁ、爆発のプロが最後に爆発させないっていう決着のつけ方はそれはそれでオツでもあるけど、やっぱ最後は爆発させてほしかったかな。

あと、ヒロインのアニーが途中、ニベンスの強襲で負傷してリタイアしちゃうんだけど、割と最初は明るいキャラクターだったのに、再登場した時に妙に達観して落ち着いちゃってて「あれ?これはサムの幻想で実はすでに死んじゃってましたオチかなぁ。」と思ったら普通に生きてるんかーい!!爆発と合わせて2度ズコーってなりました笑。

そんな感じでまぁ微妙です。最近のリーアム作品は「アイスロード」「マークスマン」など観れば面白いものも多いけど、意欲作の「探偵マーロウ」も日本ではあんまりヒットしなかったみたいだし、そろそろヒット作を飛ばして欲しいというのが正直なところ。
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