過眠

ルーブル美術館の夜 ―ダ・ヴィンチ没後500年展の過眠のレビュー・感想・評価

4.0
真夜中のルーヴルの神秘さとレオナルドの作品の放つパワー。
キュレーターの学術的な興味が全面に出た面白い展示の仕方や、赤外線写真を見られるのも貴重な瞬間だった。ヴァザーリの列伝を最近読み直したこともあって、たびたび出る彼の言い回しをより面白く感じた。
映画館だからこそ、間近で、目線の高さでみることができたモナリザは大変素晴らしかったが、一方で映画館にいるがために映像を一時停止することはできず、みたい角度から作品を見られるわけではないもどかしさがついて回った。早くルーヴルへ足を運べるよう、covidの終息を願うばかり。
2019年がレオナルドの年であったように、2020年はラファエロも没500年の年でありながら、日の目を見ることがなく過ぎてしまった。またこの様な映像作品や、なんらかの形で、彼の企画展覧会をみられることを期待したい。
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