ロケーションがばちぼこ決まってたなぁ。タワーマンション、古民家のオフィス、釣り堀、革を渡って行く電車。舞台装置がこんなに映画を雄弁にすることがあるんだと思った。
この舞台の高低差はパラサイトに似てるんだけど、語られるのは哲学めいた自己探究だったりする。
すごいフェティッシュなとこいうと、猫に話しかける時のうなだれかかったソファの繊維がきれいに映ってたのなんかドキドキした。撮影もよかった。
高層マンションに住み、地に足の着いていないという時戸、いつのまにか部屋にいる明日子、猫のハルは直実の分け身というか幽霊みがあった。