ザ・フラッシュのToshiのネタバレレビュー・内容・結末

過去に戻れるなら...。
おそらく誰しも一度は夢見たことがあるだろう

「THE FLASH」は高速移動が可能なヒーローであるフラッシュが空間だけでなく時空をも越えることで、母を、父を、そして自分を救うために過去を変え物語が動く。

バリーの行動ひとつで愛する母が生存した世界線では母に甘えて生きる陽キャのバリー、老人のバットマン、スーパーマンならぬスーパーガール（ウーマン？）と、バリーの知る世界とは様々な違いが現れる。「バタフライエフェクト」「風が吹けば桶屋が儲かる」と言われるように些細な出来事が結果的に大きな出来事を巻き起こすことは想像に難くない。バリーの変化は親の存在で何となく理解できるが、他の変化はバットマンの「茹でたパスタのように絡まり合うマルチバース」という説明で終わってしまった。もう少し因果関係を知りたかった気もする。テンポが悪くなるから語らなかったのだろうが...

最終的には過去干渉を繰り返したことでマルチバースの消滅を引き起こし過去に遡り最初の過去改変を無かったことにすることを選ぶ。しかし、それはあくまで過去改変の改変であり、干渉を初めから無かったことにはできない。

最後のオチは読めることは読めたが、証拠映像という小さな違和感から誰もがわかる違和感へと持っていくのはとてもよかった。しかし、だからこそ、その違和感の正体をエンドロール後の映像でわざわざバリーが言うシーンは蛇足だったように感じる。

全体的に派手なバトルシーンが多く、バットマンは格好よくスーパーマン（女性）は可愛く迫力満点なので非常に楽しめた。