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ザ・フラッシュのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2023/08/16鑑賞。71点。
・ジャスティス・リーグはメンタルケアをしない
・ストルツ版BTTF, ベーコン版トップガン, フォックス版フットルース
・フラッシュはシスの暗黒卿

〈あらすじ・ネタバレあり〉
科学捜査班の警察官バリー・アレンは、超高速で移動ができるメタヒューマン"フラッシュ"というもう一つの顔を持つ。

アルフレッド・ペニーワース(演. ジェレミー・アイアンズ)から連絡を受けたバリーは、フラッシュのコスチュームに身を包むと病院へ向かい人命を救助する。

ゴッサム・シティを牛耳るマフィアの大物ファルコーネの息子が化学兵器を盗むために病院を襲撃したのだった。

バリー/フラッシュの目の前で病院が崩れ落ち、たくさんの赤ちゃんが建物から放り出されるが、高速移動で赤ちゃんたちを助けることに成功。

その頃ブルース・ウェイン/バットマン(演. ベン・アフレック)は、車で逃走するファルコーネの息子と彼の仲間たちを追跡し、橋で追い詰める。
化学兵器を持ったファルコーネの息子が海に落死しかけブルースは彼を助けようと手を伸ばす。
互いの手を握る力が尽きそうな時、彼らを助けたのはヘスティアの縄・・・そこにいたのはダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン(演. ガル・ガトット)だった。

バリーも橋に駆けつけ、ほんの僅かではあるもののジャスティス・リーグの面々が再会を果たす。
化学兵器は奪還され、ファルコーネの息子も逮捕することができた。

バリーの父・ヘンリーは、妻・ノラを殺害した容疑でアイアン・ハイツ刑務所に収監されている。
バリーからすれば父が母を殺したということ。
バリーは父の無実を信じ、ヘンリー自身も濡れ衣を訴えていた。
今の時代の科学捜査でさえヘンリーの無罪を証明することはできず、そんな時にバリーが思いついたのはポザーノフでの決戦(映画『ジャスティス・リーグ』での戦い)の時のように、光よりも早く移動する能力を使って時間を巻き戻すことだった。

その話を聞いたブルースは、「受け入れ難いような辛い過去が今の自分たちを作っているんだ・・・」と能力を使わないように助言する。

それでもバリーは、過去に戻ることを決断。
父・ヘンリーがトマトソースを買いに行った間に、母・ノラは何者かによって殺害された・・・。ヘンリーが買い物をする姿はスーパーの監視カメラに映っていたのだが、商品棚が高くトマトソースの置いてある段も低いため顔までは分からず・・・。
アリバイが証明できず、ノラの遺体にはヘンリーのDNAが多く付着していたために有罪になった。
それならトマトソースを買う世界線に書き換え、ヘンリーが家に残るようにすれば良い・・・と思いつくバリー。

過去の書き換えには成功するものの、元の世界に戻ろうとしたところ自分と同じ能力を持つ謎の人物に襲われて10年前に当たる2013年に着いてしまう。

バリーは両親が健在なことを確認して安心するが、この世界線(=【アース89】)で生きるバリーは経済学を専攻する学生だと知る。

自身がメタヒューマンになったきっかけは、法医学生時代に参加したインターン中の落雷による薬品事故だと明かし、バリー(アース89)を連れて研究室に向かう。

薬品事故が起き、バリー(アース89)がスピードフォースを手に入れてメタヒューマンとなる。しかし、交通事故的に薬品事故に巻き込まれたバリーは完全に力を失ってしまう。

バリーは、バリー(アース89)に力の使い方を教えようとするが、その直後にゾッド将軍(演. マイケル・シャノン)が軍勢を率いて地球に姿を現す。
この世界のゾッド将軍も【マン・オブ・スティール】の時のようにクリプトン人の移住先を求め、スーパーマン(カル=エル)の引渡しを求めていた。
スーパーマンの体内には、クリプトン再生の鍵を握る物質が暗号化されており、その物質を手に入れることが最終目的だった。

スーパーマンとゾッド将軍の戦いにより大勢の人間が死んだことを知るバリーは、彼らを止めるため【ジャスティス・リーグ】を結成しようと情報を集める。

だがビクター・ストーンはまだサイボーグになっておらず、ダイアナ/ワンダー・ウーマンはまだ存在せず、アーサー・カリー/アクアマンに関しては過去の改変により産まれてさえいない。
唯一存在するのは、ブルース・ウェイン/バットマンだけだった。

ウェイン邸を訪ねた2人のバリーは、髭を蓄え髪を伸ばしたブルース・ウェイン(演. マイケル・キートン)と出会う。
アース89のゴッサム・シティはブルースの自警活動によって安全な街に生まれ変わり、バットマンを引退していた。

バリーの熱意に負けたブルースアース89は、2人のバリーを連れてスーパーマンが収監されているシベリアの極秘施設に向かう。

バリーと戦い慣れしていないバリー(アース89)はロシア兵たちに追い詰められるが、ブルース(アース89)の活躍により制圧。

監禁場所を開錠したものの、そこにはバリーの知っているスーパーマンはおらず衰弱した女性・カーラが横たわっていた。

スーパーマンがいないことに失望するものの、バリーは見捨てることができず彼女を抱えて逃げる。
バリー(アース89)は脚を撃たれ、ブルース(アース89)が1人でロシア兵たちと戦っていくが制圧されてしまう。

そんな彼らを救ったのはカーラだった。
カーラの正体は、カーラ・ゾー=エル/スーパーガール。スーパーマンの従姉妹だった。

バリーは再びスピードフォースを手に入れるため、ブルース(アース89)の力を借りて人為的に雷と薬品事故を引き起こす。
実験は失敗に終わるが、本来の力を取り戻したカーラがバリーを連れて上空へ飛び、直接雷を浴びせる。
そして、バリーもスピードフォースを手に入れることに成功する。

カーラは自分を監禁して酷い生活を与えた人間を恨んでいたが、その一方で自分を助けてくれたのも同じく人間だったことも理解する。

2人のバリーとカーラ、そしてブルース(アース89)によるチームが結成され、ゾッド将軍が支配する砂漠地帯へ向かう。

ゾッド将軍と対峙したカーラは、従兄弟であるスーパーマンが既に赤ん坊の時に死亡したことを知らされる。そして、クリプトン再生の鍵を握る物質の暗号が自分の体内にあることも。

2人のバリーは、カーラとゾッド将軍が戦っている間にゾッド将軍の部下たちを倒していく。

〈パターン1〉
ブルース(アース89)は、バットウィングでゾッド将軍の宇宙船を撃墜するが、そのうちの1機がバットウィングを攻撃。
脱出ポッドも起動せず、助からないことを悟ったブルース(アース89)はゾッド将軍の船にバッドウィングごと突っ込んで死亡する。

カーラはゾッド将軍と対決して優勢だったが、隙をつかれて殺される。

〈パターン2〉
バリーのアドバイスを受けたブルース(アース89)は宇宙船の攻撃を回避するが、ゾッド将軍の部下を倒す過程で死亡する。

カーラは、バリー(アース89)と一緒にゾッド将軍と戦うが、副官のファオラ=ウルに捕まってしまいゾッド将軍の手で殺害される。

バリー(アース89)は、ファオラ=ウルを殺してカーラの仇を討つ。

バリーは、何度この戦いをやり直してもブルース(アース89)とカーラが死に、大勢の人々や命が奪われる結末であることを察する。その未来を防ぐためには全てを元通りにしなければ・・・つまり、母・ノーラが死ぬ世界に。
それに反して、バリー(アース89)は何度でも過去に戻って戦いを繰り返す。

そんな中、バリーが元の世界に戻ろうとした時に妨害してきた謎の人物が姿を現す。
その正体は、ブルース(アース89)とカーラの命を救うために何度も時間を移動してきたバリー(アース89)が老いた姿だった。

老いたバリー(アース89)は、大勢の命を救うためにバリーが【母・ノーラが死ぬ世界】に戻そうとしていることに気づいて彼を殺害しようとするが、彼を庇ってバリー(アース89)が死亡。
それによって老いたバリー(アース89)も存在そのものが消える。

ノーラが買い物しているところに戻ったバリーは、彼女に話しかけ束の間の幸せを感じる。
彼女の買い物かごからトマトソースを取ったバリーは、監視カメラに目を向けてあることに気づく。
トマトソースの置いてある段を上にして、買い物に来たヘンリーの顔が監視カメラに映るようにすれば良いことに。

元の世界に戻ったバリーは、父親の控訴審に出席。彼の狙い通り監視カメラはヘンリーの顔を捉えており、無実が証明される。

バリーは、ヘンリーの一件を調べていた大学時代の友人で記者のアイリス・ウェストと再会する。彼女とデートの約束をすることに成功。

バリーは、監視カメラの解析に一役買ったのがウェイン産業だと知りブルースに礼を伝えるが、彼の目の前に現れたブルース・ウェインは全く違う容姿だった(=つまり、辿り着いた世界は別のマルチバースで元の世界に戻っていない)。
※元のマルチバースではベン・アフレックがブルース・ウェインを演じていたが、この時に現れたブルースを演じていたのはジョージ・クルーニー。

その夜バリーは、飲んだくれの男・アーサー(演. ジェイソン・モモア)を見つけ、アクアマンについて語るが全く取り合おうとせず悪酔いする。
諦めかけるバリーだったが、アーサーの言葉や振る舞いにはにはところどころアクアマンを彷彿とさせるものがあり、本人に自覚こそないが後に仲間になってくれると安心してEND。
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