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MOTHERSのKのレビュー・感想・評価

MOTHERS(2020年製作の映画)
3.5
iPhoneの空箱から次々と出てくる薬。お箸でタバコ。アイリーンと聞くと『愛しのアイリーン』を思い出す。衝動的な暴力性。車。育ての母のモザイクが甘く、一時停止すると顔が見えてしまう。ワザとなのか否か。自分に酔っているような父の語り。格好つけているお父さんってこんな感じ。やっちゃっていいすかみたいなノリからの変わり身の早さ。俺わかってるぜ系いとこ。姉の道化を演じる姿は見ていて辛い。オチに物足りなさを感じつつ、あの心に響いていなさそうな、またやらかしそうな雰囲気は何とも言えない。割とホームビデオ感つよめ。これを撮影できたのはすごいことなのだと思う。誰一人カメラに拒否反応を示さないので、カメラを回す交渉シーンから撮影すればよりそのすごさが際立ったと思う。ある意味最強のカードを最初に切った監督さん。今後どういうテーマでどういう作品を撮るのか気になる。
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