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65/シックスティ・ファイブのRのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人3人と。

2023年のアメリカの作品。

監督は「ホーンテッド 世界一こわいお化け屋敷」のスコット・ベックとブライアン・ウッズ。

あらすじ

長期探索ミッション中の宇宙船が、小惑星帯と衝突して墜落、唯一生き残った男ミルズ(アダム・ドライバー「ホワイト・ノイズ」)と少女コア(アリアナ・グリーンブラット「バービー」)は脱出船を見つけるべく、未知の惑星を探索するが、実はその惑星は6500万年前の地球だった!!

アマプラで去年公開だったのに、もう配信…早い!!

というわけで去年劇場で予告が流れていて、ちょっと面白そうだなと思って、観に行こうと思ったんだけど、タイミングが合わずに観れなかったので早速観ました!!

結論から言えば、割とどこ見ても酷評の色合いが強い作品で確かに間伸びするシーンもあったけど、個人的には結構楽しめたかなーという感じ。

お話はあらすじの通り、「シネマンション」の芸人あんこさんがよく見てそうな映画ではあるんだけど、注目すべきはその主演がなんと「STAR WARS」新サーガのカイロ・レン役でお馴染みアダム・ドライバーという点。アダムといえば、カイロレン以外もリドスコ、レオス・カラックス、ノア・バームバックといった巨匠たちとも精力的に組んでいる若き新鋭みたいなイメージだったのに何をトチ狂ったのか、今作での主演笑。マジでどうしたんだ?

で内容的には宇宙版「ジュラシック・パーク」という感じで確かに未知の惑星に住まう恐竜たちがドライバー演じる主人公ミルズたちに襲いかかってくるんだけど、ちょっと面白かったのが俺らが普段映画で観ている恐竜とは微妙に違う点。小型竜から始まり、草食竜みたいなやつ、ラプトルみたいなやつ、プテラノドンみたいなやつ、そして出ました!ティラノみたいなやつ!とそれなりに出てはくるんだけど、みんな体色が薄気味悪い感じだったり、頭が不恰好にでっかかったり、二足歩行ではなく、4足歩行だったりする!なんかそこらへんの言っちゃえば「パチモン感」が予告では絶妙に伏せられていて、多分ここら辺が不評の要因の一つになっちゃったのかな?

まぁ、ただここも個人的には単なる恐竜が出ただけじゃ面白くないからちょっと意匠を変えるだけでもモンスター感が出てきてアリっちゃあアリなんだけどなー。

あと、パチモン感といえば、人間のキャラクターは主人公ミルズの他に過去回想以外だともう1人出てきて、それがアリアナ・グリーンブラット演じる少女コア。この子がまた「ジュラシック・ワールド」の2と3に出てきたイザベラ・サーモンにぱっと見めっちゃよく似ていて、予告を見た段階だと俺も勘違いして、なるほど!ここで「ジュラシック・ワールド」の子役出してきたか!と感心して見始めたら、肌も若干の褐色だし、サーモンちゃんより顔濃ゆ目だしでこちらも微妙に違うじゃねぇか!と思わず笑ってしまった。

で、そんな2人のサバイバルをただただ描いていくんだけど、途中で草食竜を底なし沼から救い出すも、次に他の恐竜に即食べられて(;o;)とかミルズが得意気に木に登ったものの手に虫がついてるのに慌てふためいて木から落っこちて肩外れるとか寝ているコアの口腔内にめっちゃキモい幼虫みたいなやつがパラサイトして泣きっ面に蜂でエセティラノが襲いかかってくるなど、この手の映画の不満点である出し惜しみもなく、割と短いスパンで色んなやつが出てきてその度にピンチになるので退屈はしない。

また、主人公ミルズには母星に子どもがいるんだけど、どうやらその子どもが病気で亡くなってしまったらしく、その子の面影をコアに重ねるんだけど、コアはコアでミルズと同じ言語がわからないようでそこらへんのディスコミュニケーションな具合がまたスリリング。ミルズもミルズで始終顰めっ面で無駄に怒鳴っているので(怒っているわけではなくて必死なだけ)、なんかシュールで面白くもある。

だから、まぁ順当に途中で仲違いがあったりしつつ、クライマックスはようやく本格的に出たエセティラノ2匹と戦って、ピンチに陥りながらもコラと絆の再確認があって、最後は危うげなく脱出とまぁストーリー的にも意外性は特になく終わる感じ。

だから、まぁそういう点では地味であんまり面白くないと感じる人もいるかもしれないけど、個人的にはあのアダム・ドライバー主演のSFとなれば、今後「黒歴史」になる可能性は大いにあることを前提にして見る価値はあるかも笑。
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