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シカゴ7裁判の雑種のレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
4.5
めちゃくちゃ良かった…!緊迫した感じとかノンストップで繰り広げられる攻防戦とか、家で観てても十分引き込まれたけど、これは集中を妨げる物がない映画館という空間で手に汗握りながら観たかった〜!(地元の映画館で上映するつったくせに結局されなくて地団駄踏んだ人)

もちろん題材自体も関心を引く出来事ではあるけど、映画としてもアーロンソーキンの脚本家・監督としてのセンスが天才的すぎて本当におもしろかった!

初っ端から裁判が始まったから、暴動の詳細とかシカゴセブンのバックグラウンドはすっ飛ばすんかと思ったら、裁判が進行していくにつれて徐々に事件の全容が明かされていって全然飽きないし、シリアス過ぎずセリフにもユーモアがあって、個人的には中弛みする展開も無くずっとテンポ良く進んで行った感じがしてずっと心拍数上がりっぱなしだった。

ほんで俳優陣がみんなスバラ〜すぎ!冒頭の主要6人の登場シークエンスで「ヤバい!名前覚えられるかな!?」って思ったけど、みんな個性ありすぎて速把握🙆‍♀️特にジェリー(笑)“アビーの相棒”的立ち位置で一歩引いて描かれるんかと思いきやアビーより言動過激でパンチ強い😂ジェレミーストロングの出演作そんなにたくさん観てるわけじゃないけど、今まで観た映画の役柄と全然違うから(特にジャッジの時とは真逆)、最初ジェレミーストロングって全然わからんかった!公園で警官と対峙した時に「お前らの子どももブタだ!」って言った時にレニーと「子どもは関係ない」「確かに」ってやりとりしてたのゲラゲラ笑った🤣笑 お目当てのJGLはゲロマブインテリキャラかつ相変わらずバブみが尊かったし(アホすぎなワードセンス)、検事側だけどちゃんと良識があって真っ当な人なのも良かった。JGLが判事を見る時の(こいつマジで大丈夫なんか?)(言ってることめちゃくちゃですがな)(頼むから茶々入れんといて〜!)ってゆう気まずいやらドン引いてるやらの顔が観てる側としてもわかりみが強い😂ワイングラス弁護士を演じてたベンシェンクマンははじめましてだったけど彼もまたメチャメチャ良かったな。「では私が二番目です」って映画史に残る名セリフだと思うんですが!!そしてマークライランス〜!判事にブチギレたシーンは凄かったな〜。

判事が口を開くたびにマジか〜死んでくれ〜って言いながら観てたけど、2023年の現在でも日本にはこうゆうクソ老害ってたくさんいるよね…。てゆうか私には途中から森喜朗に見えてきて仕方なかった。人の話を聞かない、人の名前を覚えない、気に食わないと逆ギレして黙らせようとする、すぐ怒鳴る、ガチで認知機能心配になるレベルで思考が危ない、その他諸々…こうゆうゴミどっかで見たわ〜と思ったらまさにあの差別主義おじいちゃんだった…ハァ…日本、終わってるナ…(締め方が陰鬱)
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