けいり部

妖怪大戦争 ガーディアンズのけいり部のレビュー・感想・評価

3.4
会うのは久しぶりだな
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中京テレビ様特別試写会にて鑑賞。
過去シリーズ未鑑賞。

子供向けかと思いきやおじさんでも楽しめた。
とりあえずどの妖怪も造形がとても良い。
元の顔がわからなくなるくらい特殊メイクされている人たちばかり。小さい頃に妖怪博士だったような方は「あ!この妖怪知ってる!この妖怪も!この妖怪も知ってる!」という感じで、劇中で名前も紹介されないようなチラッと映る妖怪たちの姿に心躍らせることでしょう。
伝説の武神『大魔神』なんてのも出てきたり。
主人公が妖怪たちに巻きこまれる前の雰囲気もなんだか映画『学校の怪談』のようなノスタルジーを感じて良い。

妖怪の中でも赤楚衛ニさん演じる"天邪鬼"という妖怪の存在が良かった。
そして大島優子さんの"雪女"、大沢たかおさんの“隠神刑部"の好演がとても良い。
大島優子さんは色んな作品で見かける度にどれも良い演技をしているなと。
大沢たかおさんは発声からして別格で、その存在感たるや凄い。なんだかとても良いものを観た。


気になったのは寺田心さん演じる弱気な主人公が泣き喚き過ぎじゃない?というところ。
終始悲鳴やら泣いていたりするオーバー(小学5年生設定だからしょうがないのかも)な感情表現は観ている方はかなりお腹いっぱい。主人公がもっと上の年齢設定ならかなりの良作だったに違いない。
あと伝説の刀・鬼切丸(←これでも少しテンション上がる)を身につけた主人公が纏う装備をもっとカッコ良いのに出来なかったのかなぁ…😅ちょっとダサ…🤭


なんにせよ近年の三池監督作品の中では面白いに入る作品。
終盤の展開や、いきものがかりさん書き下ろしの「ええじゃないか」が流れるエンディングなんかはとっても夏映画!って感じで良い。
神木隆之介さんが主役だった過去作も観て観たくなった。
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