このレビューはネタバレを含みます
なかなか奇抜なアイデアで、今の映像技術なら本設定も上手く生かせるので鑑賞中は興味が尽きない。
オチもさもありなんということで良いのだが、このようなアイデア勝負の映画ではありがちな雑な展開にも気づいてしまう。
髪や爪が伸びないのは細胞が死んでいるからという設定だが、そもそも髪や爪が伸びるのは毛根や爪の生え際で細胞が分裂するからなのでこの設定はおかしいし、死んだ細胞は老化しないのならば死体が4,5時間で白骨化することは説明できない。
キーとなる日誌。彼ら姉弟は脱出時に持ってたっけ?持ってたとしてもびちゃびちゃじゃないの?
私はシャマラン監督作品は「シックス・センス」しか観ていない。この作品は好きなので他作品に興味をもったことはあったのだが、何分他レビューワーの評価が散々なため、まぁ、観なくてよいかと気持ちが萎えていった経緯がある。
しかし、本作を観ると単純にミステリーとして楽しむだけであればそれなりに楽しめるのだろう。
ただ、もう一歩、例えば主人公家族が妻の不倫で離婚寸前という設定でなければ、もっと深い人情物語を加えることができたのではないか、と思ってしまう。
でも、それをしたくないのがシャマラン監督なのかも。