さすが「かもめ食堂」の荻上監督。炊きたてのごはんがものすごーく美味しそうだった。
そしてごはんが美味しく炊けたくらいの幸せでひとは生きていけるし、生きていくには「今日のご飯美味しいな」と気づけることが大事だな、としみじみする。
マツケン演じる主人公がご飯を食べるところ、
市役所福祉課の柄本佑が仕事にむきあう姿勢、
満島ひかりのシングルマザーが、亡くなった旦那さんを感じる場面。
どれも尊い。
生と死、魂と骨。コミュ障気味の僧侶が、だんだん一休禅師に見えてくる。
ひぐらし、蝉時雨、夏野菜、台風、幽霊。
夏の日の午後。
「刹那だ刹那、ろうばくペコリッタ」