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私は決して泣かないのcozyのレビュー・感想・評価

私は決して泣かない(2020年製作の映画)
5.0
目的のために良く言えば臆さず、悪く言えば手段を選ばず行動するオラの能動的な姿勢は誰もが持っているものではない。(彼女がそうせざるを得ない状況だったということもあるが。)最初はその目的がお金のためだったが、果たすべきことに気づいた時に流した最後の涙には心揺さぶられるものがあった。その状況においてやるべきことを分かってるし、怒りを絶対に表に出す反面、どこかすっとぼけているところもあるギャップが魅力的だった。オラは家族など自分にとって大切なはずの人でも他の人からしたら他人であることに気付かされたと思う。オラ自身でさえ最初は父親をお金をくれる人くらいにしか思っていなかった。気づいたのは失ってからだったが、きっと彼女は変わる。それがラストの行動にも表れていた。
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