春男

女たちの春男のレビュー・感想・評価

女たち(2021年製作の映画)
3.2
最初は断片的な描き方が多く、人の性格もよく分からない中でいきなり事件が起こったり感情が高まったりするシーンを見せつけられた、という感じで少し入り込めないかもなとか思っていたけれど。。。

篠原ゆき子さんは、どこか自然でこういう人なんだろうなって思わせるが、どうもわたしは好きになれなかった。全部自分の責任でもあるのに悲劇のヒロインみたいな写し方、いや悲劇は起こっているんだけれど、どこかずっとイライラしている感じがイライラしているだけにも思えて、少しイライラしてしまった。自己肯定感が強すぎるのよね。

ただ、人には孤独にしてはいけない瞬間があって、自分がそれを理解していれば自分が気づけば人1人失わなかったかもしれない。すごい細い糸で繋がれていた香織の命は本当に些細なこと壊れるし些細なことで救われる。また明日も生きていこうって思えるの。

荒木一郎さんの「妖精の詩」がとてもよい。
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