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ジョー・ベル ~心の旅~のNoveのレビュー・感想・評価

ジョー・ベル ~心の旅~(2020年製作の映画)
3.7
初めはゲイであることに、理解しない高校の同級生と田舎町の人々に抗議するために、親子で歩いてアメリカ横断の旅を続けていると思っていた。
果てしない旅でも、父と子が信頼を築くためには多くの時間が必要だ。各地で講演を行い、いじめに対する無関心と父親のあり方を話す。講演は好評だが、どこかに物足りなさを抱えている。しかしそれは、上辺だけの妄想であることを告白される。
実は父親自身が子どもへの大きなプレッシャーとなっていた。そして唯一の選択肢であった心の旅へと出発した。なにか行動を起こさなければ、潰されてしまいそうな十字架を背負って、ニューヨークを目指した旅である。
この話が事実に基づいたものであるだけに、この結末を否定することは出来ないが、現実はあまりにも残酷だ。それでも行動を起こしたことで、気づいてくれる人たちはいる。
人生とは、どこまでも自分の道を歩き続けるしかないことを。そしていつの日がきっと願いは叶うと信じている。
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