俊介

アムステルダムの俊介のネタバレレビュー・内容・結末

アムステルダム(2022年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

クリスチャン・ベール演じるバートとジョン・デヴィッド・ワシントン演じるハロルドが軍役時代の上司の死をきっかけに、権力者の陰謀に巻き込まれていくというお話。

結果的にめちゃくちゃ好き!っていう感じの映画ではなかったんだけど、なんか見終わったあと妙に浸りたくなるような映画でした。
とは言いつつも、好きだなと思わせてくれた要素はたくさんあって、非常にいい作品だと思う。以下よかった要素。
①時代設定が1910年代後半〜1930年代ということで、雰囲気がよい。(戦争の描写は除き、街並みとかの雰囲気です。)
②音楽が作品とマッチしており、スムーズに物語に入り込めた。
③アムステルダムでの生活シーンが本当に印象的。バートとハロルド、マーゴット・ロビー演じるヴァレリーの毎日が楽しそうに描かれており、微笑ましかった。戦争を経験した3人にとって、本当に幸せな生活なんだろうなと思った。
④細かくは覚えていないけど、印象的なセリフが多い。愛や人生観に触れたセリフが多かった。1番覚えているのは「愛とは選ぶことだ。」みたいなやつ。あと、最後のバートの語りも好きだった。
⑤バートとハロルド、ヴァレリーが親しくなった背景がしっかり描かれ、納得感を持って3人を見れたこと。
⑥ファシストなどの思想を持つ権力者たちの陰謀に巻き込まれている点でシビアなストーリーなのに、それを感じさせない演技、雰囲気、脚本だったこと。なぜか終始明るい映画という印象。

そして、個人的にマーゴット・ロビーとアニャ・テイラー=ジョイのお顔をスクリーンで拝めてとても嬉しかったです。笑 『ザ・メニュー』が一層楽しみです。つまり何が言いたいかと言うと、キャストが豪華だから内容外でも楽しめる要素がある作品だったということ。

いい映画だったのは間違いないし、どっちかといえば好きなタイプの映画だった。だけど、さっきも書いたように愛とか人生論に関してのセリフが多かったから、今の自分には刺さらないこともあった。そこでエンドロール中にこう思った。「これらのセリフを理解できる年齢になったら、もう1度見たいな。」そういう意味でも忘れられない1本になったはず。
俊介

俊介