ひよこまめ

アムステルダムのひよこまめのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
4.5
あっという間に人が死ぬ冒頭から最後まで、不穏な話をさらさらと飄々と描く。
そのトーンのままでのクライマックス・戦友会のシーンは、だからこそ台詞の一言一言が胸に刺さるし心に残る。
アムステルダムは、バート、ハロルド、ヴァレリーにとって戦争から解放され傷ついた心と身体を癒したかけがえのない日々で、それがいかに戦後の彼らを支えているかが、折々に「アムステルダム」の言葉が出てくることでわかる。
それは、戦争というものが、国の勝ち負けに関係なく等しく人を傷つけるものであるということに気づかせてくれる。

2024年1月現在の日本で見ると、ちょっと客観的になりきれない感もあったりしたかなー。
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