トランスジェンダー映画祭2023でオンライン鑑賞。
アメリカにおけるトランスジェンダーに対する差別的な動きと、そこで生きるトランスジェンダー当事者少女の家族にフォーカスが置かれている。
反トランス言説への反証が、ファクトに基づき登場人物によって口頭で解説されていく◎
いわゆるトイレ論争における「分離すれど平等」という考えは、アメリカの黒人差別の歴史を踏まえ、明確に社会の後退であることを理解。ただ、そう説明する一方で、この映画での当事者があくまで白人中心の描き方に見えることはインターセクショナリティの視点から少し気になる。
また、この作品の少女は幼い頃から自分の性自認が女子であることに気づくわけで、だからこそ親の理解や支援も得られているけれども(もちろんそうでない場合も多くあるのだろうけど)、実際は大人になってからトランスジェンダーになる場合もあるし、そういう多様なナラティブも、今後見ていきたいなと思う。映画の良し悪しというより私自身のテーマ。
メモ
http://barairo.net/works/?p=165