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The Most Dangerous Year(原題)のtaiaのネタバレレビュー・内容・結末

The Most Dangerous Year(原題)(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

『最も危険な年』
トランスジェンダー映画祭にて観させていただきました!
(※見直しながら感想書けなかったので、途中うろ覚えの表記があります🙏)

https://t.co/P0GlwMjgAa

『トランスジェンダー問題』にて、USや他英語圏に比べてUKのトランスヘイトは顕著である的な言及があったが、本映画はそんな米国ワシントン州で巻き起こったトランスジェンダーのトイレ利用を制限する2016年の法案と、その審議やトランスヘイトから当事者の子供達を守ろうとする家族に焦点を当てたドキュメンタリー。
「あなたにとって女の子でいられるとは?」「もし自認する性のトイレが使えなくなったら?」の問いに「私が私らしくいられること」「みんな困ると思う。私がトランスジェンダーと知らない人は、ワンピースを着た女の子が男子トイレに入ってきて戸惑うと思う」と明瞭に答える子供の姿に、改めて『性別に混乱してる』『未発達で未成熟な子供』などと言う大人の理解のなさを憂うなどした。

トランスジェンダーの子供を持つ両親、学校への支援を行っているトランス男性が「(差別をする人々も)本当は善良な人間であると思いたい。そうでないと自分がすさんでしまう」と話していたのが印象的。

トランス嫌悪がいよいよ顕著になり、街中での署名運動が始まりだした頃、家族と支援者の男性が仲間内で会議をするんだけど「じゃあ、私たちはこれらの脅威(トランス嫌悪)からどうやって家族を守ろうか?」と男性が言った時、みんなが途方に暮れた感じで静まり返るシーンが苦しくて涙が出た。

法案が可決されるかどうか決まる当日の会合で、当事者の女の子が「私は誰にも危害を加えたり、ハラスメントをするつもりもありません」と辿々しく言うのもいたたまれないのに、その直後「彼らは存在自体が脅威なのです」とか断定しおる白人男性よ🤯

結局トイレ利用を制限する法案は可決されなかった。
結果論かもしれないけれど、最後「私たちはこの闘いが始まった時から勝利していたのだ。愛する子供達の言葉を信じて、子供達がありのままでいられることに全力をかけようとしたその時から」という言葉には、今トランスヘイトの言動が絶えない国で生きてる身としては勇気をもらえる、胸が熱くなる言葉だった。
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