MIDNIGHT

セブンのMIDNIGHTのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.9
〜七つの大罪が導く怒涛の結末〜

やっぱりキリスト教とか神話が骨格にある映画はだいたいおもろい。

言わずともがな、SE7ENといえばラストシーン。
終始灰色に淀んでいた空が、ラストだけパキッとした色に晴れる。青と橙色が混じったあの空はとても印象的。
どこまでも続く荒野と合わさって、魂が浄化されるような、とても美しい景色になっている。それに相対するかの様に行われるえげつない罪の告白。その対比がとても不気味。
あのシーンが薄暗い屋内だったら、あそこまで心を揺さぶられることは無かったと思う。

図書館でのシーンも印象的。
あそこで流れる「G線上のアリア」は、とても神秘的ながら、どことなく悲しみをもたらすような音色。あの感情を上手く言い表すことが僕にはできないが、SE7ENが僕達にもたらす感情に似ていると思う。SE7ENをSE7ENたらしめる、重要なシーンなんじゃないかな。

……にしてもブラピの演技うめぇ〜!ラストシーンはマジですごい。いろんな感情がごちゃまぜになったあのシーンを見事に演じきった!いや〜すげぇぜブラピ笑笑
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