すかい

セブンのすかいのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
5.0
世の中の悪事はなぜ潰えないのか、それは悪事が悪事を呼び、暴力は新たな暴力を生むから。これを伝えたかったのだと思います。観ている人を置き去りにするラストシーンは余りにも悲劇的で、ただこの結末でなくてはならなかった理由もわかります。しかし、厭世的な老刑事が、最後にヘミングウェイの一節を引用しながらこの世は「戦う価値がある」と言ったのは、ディヴィッドの最後の決断をフォローしているとも取れますし、やはり観ている人へ向けて暴力を連鎖させるなというメッセージを伝えたかったのかもしれません。
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