Kiriko

セブンのKirikoのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
3.5
Amazonprimeにて視聴。
むっっっなくそ悪い映画だった笑(褒め言葉です)
なんか最初のOPも印象的だった。WOWOWでドラマ観てるんじゃないか?みたいな感覚に襲われた。


高校の世界史の授業でダンテの神曲や、カンタベリー物語とか名前は聞いたことはあったけれど内容までは全然分からんかったから、今回を機に読んでみたい感が出てきた。
やっぱ、全部見終わった後も映画というよりかはなんか殺人ドラマを見ているような感じだったな… ちょっと変な感じ。2時間でこれをどう納めるのかハラハラドキドキしたというよりかはなんだか淡々と見てしまった…(最後以外) おそらく、被害者がほぼ全員なんの人物背景の描写も無く惨殺されていったからだと思う。別にこれは映画の伝えたいことでも無いから、背景描写の不足を非難しているわけではない。あと個人的なキリスト教的「罪」に対する知識不足。

最後の2つの大罪について。正直、ミルズとサマセット二人だけ呼び出す時点で私はこの二人を最後の犠牲者にするんじゃないかと思っていた。だから届けられた箱はなんか2人を殺す爆弾か何かだと思っていた。でも「blood…?」とサマセットが呟いてあぁ、妻かと気づいた。爆弾以上にむごいことするね。そして最後、純粋無垢のミルズが耐えに耐えまくって最後に犯人を撃ったシーンは衝撃的だった。そして一度撃ったらその後に何発も打ち込んでいた。まさに憤怒の大罪を背負った描写はとても印象的だった。


そして、いや、モーガンフリーマン映画出過ぎだろ…wってなった。本当に偶然だけど今月、彼の出ている映画を観るのはおそらく4,5本目くらいになるので。

この映画はまさに“人には理解されにくい結末であるが認めざるを得なくなる”ものでした。
Kiriko

Kiriko