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セブンのchappyのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.7
『世界中のサイコホラー映画マニア達を虜にしてきた名作』

この映画内において起こる事件は七つの大罪を軸としているのだが、キリスト教が唱える"堕落した人間が犯す罪"としてこじつけなどでは無く一つ一つ描かれていたので、心地よく作品に入り込めたのが良かった。
ただ、内容は心地よいという言葉からは最も遠いものである。しかし、この映画の最大の魅力でもあるのがこのような内容の脚本なのである。"映画の終わり方"は例えどんなにその前が良くてもその"オチ"が悪ければ全体的な評価は必ずしもと断言してもいいほど下がってしまう。逆もまた然りである。この観点から見るに、この映画の"終わり方"は観客の期待や思考を良い意味で裏切り、それまで辿ってきたストーリーを埋める最後のピースとしての役割を果たし、そして、どんでん返しによって観客を驚かせ楽しませている。正に最適解なのである。
キャストもブラッド・ピットとモーガン・フリーマンとこの映画に最もふさわしい二人であり、ラストシーンの二人の会話ではとても胸が痛くなった。
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