ぐら

ドライブ・マイ・カーのぐらのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.1
2022年 19本目

前から興味はあったけどアカデミー賞ノミネートの影響で追加上映、劇場で観れて良かった。
派手なアクションやSF超大作、刺激的な映画が好きな自分、179分という長尺で、正直観る前は起きてられるかなとさえ思ってたけど、要らぬ心配だった。
どかん!といった盛り上がりは無いが、作中の叙述的なシーンに対して想像力というか、こういうことかなと妄想したりして楽しめた。はっきり言って爽快感や刺激的なものではないが、静かさの表現や没入感は絶対映画館で観て良かった。見終わった時には小説1冊読み切った後の疲労感のような、なんとも言えない心地良さはあった。
観てて感じたのは狂気じみたもの。高槻や音を見てて単純なスリラー映画よりも狂気じみたものを感じた。終盤までゆったりと進み、家福とみさきの中で答えが出る。
なんか難しいことばっか書いてカッコつけたくなるけど要は、"色々あるけど考えすぎ、もっと気楽に、ただ自分が思うように、そして生きよう"くらいなんかなって勝手に解釈した。視野が広くなった気がする。
自分が1回観ただけじゃ感じられるものの限界はあったけど、この作品からたくさん感じ取れる人もいるんだと思う。海外ではすんごく評価されてるし、ぜひ劇場で観てほしい映画。
ぐら

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