ドライブ・マイ・カーの作品情報・感想・評価

「ドライブ・マイ・カー」に投稿された感想・評価

ゆう

ゆうの感想・評価

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特に物語の中の起伏が激しいわけでもなく、どちらかといえば平坦に進んでいったのに3時間という長さをまったく感じなかった。
脚本がすごすぎる。原作はあんなに短い話なのにそれをうまく組み合わせながら、原作の雰囲気をちゃんと残しつつオリジナルの作品になっていたのが本当にすごい。
村上春樹の作品は本という形がベストだからこそ、今まで映画化された作品数も少ないんだと思うけど、ドライブ・マイ・カーは本でも映画でも村上春樹の世界観を堪能できると思う。
ゲル

ゲルの感想・評価

3.8
皆、喪失感を抱えて生きている。

原作未読だけれど、自分に酔ってる感や中二病感がよく出ていて、村上春樹の小説の雰囲気が見事に再現されていると感じた。
前半はベッドシーンが多くて気まずくなりかけ、長い演劇パートを乗り越えると、晴れてロードムービーパートとなる。
主演の西島秀俊も、ギラついた俳優役の岡田将生も良かったけれど、ドライバー役の三浦透子にすべて持って行かれた感じ。
誰よりも男前で、圧倒的な存在感だった。
自分は車を運転しないので、余計に格好良く見えた。
大部分を占める演劇パートがけっこう退屈で辛かったのだけれど、作品の重要な軸だから仕方ないのかな……。
家で観たら絶対に寝落ちしてしまう自信がある。
手話が良いアクセントになっていた。
手話がなかったらもっと単調になっていたと思う。
良い意味で邦画っぽくなく、玄人にも受けそう。
こいけ

こいけの感想・評価

5.0
俺は芸術とエンタメの最も違う点は、芸術は圧倒的少数の専門家によってその良し悪しが決められて、エンタメは有象無象の大衆によって価値の有無が決まるということだと思っている。

しかし、たまに専門家も、大衆も両方納得させるような天才的な作品が存在するのだが、このドライブマイカーはまさにそんな作品なような気がする。

この映画から感じた最大の特徴は、演者のセリフの抑揚が極端に抑えられているということ。表情や抑揚ではなく、演者の発する言葉と言葉のテンポ感に最も重きが置かれていて、この映画にしかない独特のグルーヴ感を感じた。3時間という長い間集中してみることが出来たのはそんな工夫があったからな気がする。

はっきり言って俺は映画を見るときに画面と音にしか意識がいっていない。だから脚本が面白いとか展開がハラハラするとかわりと気にしないのだが、この映画は人と人が話す間、エンジン音と道路の雑音、セリフと机を叩く音、それらのあらゆる音と音の隙間がずっと心地よく繋がれていて、それだけで満足できた。音に敏感な映画は大抵好きだ。

面白さとか感動とか刹那的な興奮を超えた何かを見てみたくて俺は映画を見ているけど、本当に見て良かったと思える映画でした。

このレビューはネタバレを含みます

みんなマネキンみたいな演技してた
劇場のおばさんに関しては感情無さ過ぎて、マジでアンドロイドが出てきたのかと思った
「毒づきOLの夜ふかしラジオ」っていうpodcastを昔よく聞いてた。
都内勤務の普通のOLが2人で自分達の恋愛事情を報告し合うだけの番組で、年齢はおそらく自分より2〜3個くらい上だと思う。

素人感満載で話の内容には品がないんだけど、でも絶妙に聞けるラインの笑いのセンスが好きで毎週楽しみにしてた。
残念ながらこのラジオは2017年12月17日以降、ぱったりと更新されなくなってしまってそれっきり。すごく残念。

vol.29「ドライブデートについて」という回は今でも覚えていて、「どんな男か知りたかったらご飯に3回行くよりドライブに1回連れてかせた方が早い」とギャハギャハ笑いながら話してる回がある。
面白かったし案外ほんとにその通りかもって思った。

車ってある種究極のパーソナルスペース。
密室空間にずっと2人だから人となりがわかる。かける音楽で趣味嗜好が知れるし、ミラー越しの目線配りや休憩の回数で気遣いを感じられる。
ここで居心地が悪いと、どうせこれから先一緒にいたって相性が悪いとのこと。

他にも考えさせられることは色々あってなに書こうか迷ったけど、最終的にレビューに書きたいなと思ったのはこんなくだらないこと。

でもこれがすべてだと思う。
車とは究極のパーソナルスペース。
ここに長く一緒にいられることこそ信頼の証。
別に言葉なんていらない。2人で車の中にいる。
それだけでコミュニケーションになっている。
長く淡々とした映画。特に劇的なことは起こらないがそこまで退屈しなかった。ドライバーの娘が主張しすぎずいい味を出している。
この原作は知りませんでしたが、村上春樹っぽい。傷ついた人が傷ついたままでも少し前に進もうとする話。
すんごいものを観た。

そして凄い車運転したくなる。

全く情報入れずに観たので、「あー地獄の結婚生活ものか〜」とか思ってて、前半の展開普通にビックリした。そんな浅い次元の話じゃなかった。
久しぶりの邦画鑑賞でしたが、
「ドライヴ・マイ・カー」素晴らしかったです。

まず演技についてですが、
全体的に素晴らしかったです。
特に三浦透子(ドライバー役)には圧巻。
強いて言うなら岡田将生の役が
少し微妙だなと思ったところが
あったくらいかな。

ここから内容についてです。
自分がこういうスローめな映画が好き
っていうのもあるかもしれませんが、
3時間という長さを感じさせず、
心地よく鑑賞できました。

全体を通して急な展開っていうのは少なく、
だんだんとキャラクターの思いや過去が
明らかになっていく感じです。

主人公の亡き妻への思いや、
亡き妻が言いたかったこと、
そして寡黙なドライバーの過去と思い、
を回想シーン等を作って明かすのではなく、
登場人物の行動、会話から全て読み取らせる、
という運び方がすごく自然で、
じわじわと感動が込み上げてきました。

重めの雰囲気の映画ではありますが、
役者陣の素晴らしい演技から出される
キャラクター一人一人の行動にリアリティがあり、
感情移入できて心を静かに揺さぶられる、
そんな映画です。是非観てください。
今の日本にここまで撮れる人この人しかいないのか…
良いんだけど、多分原作がそんなに好きではないんだな
瀬戸内海の背景がずっと美しかった。
再来月あたりに見られると思うとウキウキが止まらなかった。
ストーリーは全て読めたかわからないが、主要登場人物にかなり感情移入してしまった。

様々な愛の形があって、結局相手のこと全部わかることはなくて、相手の知らない面を知ってる人もいて、なんて当たり前のこと、それでも話して、愛して、移ろう。

独り身でいることも愛したい、私は自由だ。
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