エマ

ドライブ・マイ・カーのエマのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.2
すごいなぁ。ここまで語彙で説明出来ない映画久しぶりだ、邦画で基本日本語なのに。
村上春樹のことはよく知らないけど、恐らくかなりリスペクトされてるんだろうなという感じ。
ひとつひとつの台詞に質量があって、一語たりとも逃したくない感覚に陥る。
「でも、だから」という接続語でさえ使い方が面白い。文学の凄みを観た。
音(妻)の夢想する(?)話は中々にパンチが効いててめちゃくちゃ怖かったけど、物語に沿っているように聞こえたり、感情を代弁するように聞こえるものでもある。でもそれをただのメタファーとして捉えるのは早計に感じることも出来た。
音やドライバーの母は死者であり、主人公やドライバーは残された存在である。死者の運命を語る(決定する)のは「残された方」であり、死者をどう語っていくことで希望を見いだすことが出来るのかを探っている。

3時間あるけど全然長く感じなかった…! リアルに言うと体感2時間半!
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