村上春樹特有の間みたいなのがよく表現されていて、どちらかというと朗読劇のような、心地の良くてあっという間な3時間でした。
前半、音が亡くなるまでは前世がヤツメウナギの女子高生の話も相まって、なんとなくヒリヒリしていて居心地が悪いような感じがあって、セリフもめちゃくちゃ村上春樹だなーってハマり切らずに見ていたけど、広島に来てからはずっと水に包まれているようなお母さんのお腹にいるみたいな心地よさがありました。
特に、車の中で2人でタバコを吸うシーンは一生忘れないと思うくらいカッコ良くて印象的でした。
最後のソーニャの手話もあの静寂がすごくすごく心に沁みました。
岡田将生のあの枠からはみ出ている感じが伝わってきて凄いなと思いました。
またいつか生きるのがちょっと苦しくなった時に見ようと思います。