チャンドラー

ドライブ・マイ・カーのチャンドラーのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
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嫌なことから目を背き続けた(緑内障)家福は、その代償として妻(音、言葉、物語)を失う。家庭の不幸。
皮肉にも妻の最後の物語を託されたのは不倫相手の高槻(物語最後で女子高生は空き巣の目を刺す)。
そんな家福は、娘の生き写しのようなみさき(岬を渡るカモメないし精霊のような存在。ワーニャ伯父さんでは失語症のソフィア。)との交流を通じて、言葉を回復し舞台に復帰する。
という壮大な物語は、ラストでみさきの妄想オチという、なんとも狐につままれたような結末。ドライヴ•ミサキズ•カー。
アクサダイレクトのシーンは、監督のギャクセンが光っています。