暗闇の空間で２時間ほど夢を見る時間を過ごせるのが贅沢なんですよね。
高畑さんと柳家さんのかけ合いの絶妙さ、大久保さんの存在の面白さ。登場人物の後ろに隠れた方がよい俳優さんの個性が、表面に滲み出てるのがこの作品では逆に魅力的です。
震災後の原発に翻弄される町の人々の様子がストーリーに組込まれてるけど重すぎず、とぼけた感じで全体のトーンには合うというか。
茂木莉子のお父さんのタクシー会社も、そんな震災後の状況下で家族のあり方を考えさられる１つだったけど、でもやっぱり家族だなぁとなって良かった。
効率や利便性だけじゃなくて、日々の生活の中の余白を映画館で過ごす人が増えることを願います。
が、２本立ての組み合わせは大切＞to ジジィ
