『お気に入り度130%』MAX超え
.
地元福島の南相馬が舞台とあって
公開当初から観賞を楽しみにしていた
『浜の朝日と嘘つきどもと』を
この度ようやく観賞する事が出来た。
.
今の時代、サブスクが溢れ
映画館は大手シネコンが優勢、
時代に取り残された小さな映画館は
どこの地方も存続が危ぶまれていて
この映画に出てくる朝日座も
そんな映画館のひとつで……
東日本大震災に続いてのコロナ。
そんな未曾有の出来事が続いて
一体どれだけの人達の生活が
一変してしまっただろう。
時代と共に
変わって行かねばならない事は沢山あれど
変わらざる負えない、
諦めざる負えない選択ほど
苦しくて痛いものは無い。
2人の女性の映画愛と
映画館オーナーの想いが
地元の映画館に集う人達を繋ぎ
また未来を繋いでいく様に
私の涙腺は崩壊。
「人は映画館で
その映画の半分の時間
暗闇を観て過ごしている、
なのに泣いたり笑ったり。
映画じゃお腹は膨れないけど
誰かの心を救うのに
映画は欠かせないよね」
劇中の言葉の受け売りだけど
ほんとにそうよね。
ほんのいっときでも良い。
悲しかったり苦しかったりする
そんな心を癒してくれる
そんな小さな逃げ場は
誰にだって必要だと思う。
小さな映画館を守ろうと
必死に奮闘する莉子の背景で
とてつもなく印象的だったのが
恩師・茉莉子の存在。
あさひと茉莉子の関係が
本当にほんとうに良かった(涙)
この2人の関係性がとっても素敵で
なんだか羨ましくなってしまった。
ドラマチックで華やかで
映画みたいな展開が待ってる映画。
けれど、コレは
単純にそれだけで終わってしまう様な
そんな映画ではなくて
ちゃんと人間が人間臭くて
────────────
言葉1つ1つに力が宿っている
─────────────
ひと口で良い映画だったよ。で
終わらせてしまうには
勿体無いと思える
とっても素敵な映画でした。
.
.
~ひと言~
恩師役の大久保さんが
マジで本当に素敵でした
.
~もうひと言~
笑いどころと泣きどころ
それぞれの見どころがしっかりあって
ジメジメしてなくて
本当におすすめです!!!