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ローグ・シティのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ローグ・シティ(2020年製作の映画)
2.0
マルセイユ。麻薬組織が乱立するこの地で、組織犯罪捜査課のBRI(探索出動班)とBRB (強盗鎮圧班)の2チームがしのぎを削っている。ある日、クラブでフランク・ナダルという売人が襲撃された。襲ってきたのは敵対するバスティアーニ一家だ。襲撃犯の1人セルジョを尋問することになったBRB 班長コスタは、取調室でセルジョを殺害し正当防衛を装った。コスタはフランク・ナダルに飼われているのだ。BRIのリーダー・ウロンスキー警部は、コスタの汚職を疑う上司の命を受けて捜査を開始。バスティアーニ一家を締め上げてマテオという襲撃首謀者を追い詰めるが、逮捕時に抵抗され死亡させてしまう。マテオはマランザーノ・ファミリーの御曹司だったが、父と縁を切りバスティアーニに移っていた。マテオはフランク・ナダルに脅迫されており、それが襲撃の動機だった。さらにバスティアーニを追及するウロンスキーだったが、部下ウィルの不祥事とバスティアーニ側からの脅しのせいで窮地に立たされていく…



「ローグ・シティ」。

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フレンチノワールの名手オリヴィエ・マルシャルの新作。不正には不正で対抗しようとした刑事が、泥沼にはまって抜け出せなくなる話。新任の高潔なレオネティ署長(ジャン・レノ)も汚職しているという腐れきった警察内で、麻薬組織と内部監査に狙われながら生き残るすべはあるのか?という展開です。BRIチームのウィル・マックス・ザックの個性、ウロンスキーの渋さが魅力。ラストの苦さもグッドでした。
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