このレビューはネタバレを含みます
水原希子さんとさとうほなみさんの演技が凄まじかった。レイと七恵の顔のアップシーンが多く、愛と絶望とが入り混じった表情が印象に残った。
誰かを死ぬほど大切に想う経験をしたことがあるならグサリとくる作品だと思う。
「あたしの人生なんか、あんたがニコッとしただけでボロボロになるんだよ。」っていう言葉が頭から離れない。
大人向けのシーンも多いけど、それによって男性の優しさの裏にある劣情だったり、反対にレイと七恵2人にしかない愛の深さだったり、色んなものが表現されているのでこの部分でこんなに過小評価されなくてもと私は思う。
挿入歌の2人の口ずさんでた「cherry 」、とてもよかった。切ない青春の匂いがした。
レイは「家族になろう」って言ってたけど、2人の名前のないこの関係性、素敵だと思う。恋人でも友人でもない、大切な存在。個人的にとても共感できる映画でした。