ホシアイリーン

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイスのホシアイリーンのレビュー・感想・評価

3.6
アフロフューチャリズムという概念を理解できる映画だった。

時代もあると思うが、「元々は黒人が上だった」ということを誇示していたのと、人種問わず女性の描かれ方が若干残虐性を帯びているように感じた。

一方、黒人を宇宙船に乗せていく描写があるが、それは黒人誰しも行っていいということではなくて、「黒人の精神がある者のみ行ける」となっている点は、
単にアイデンティティで判断するのではなく、イデオロギーの部分で判断がなされているから、その点先駆性があると思う。だからこそ、白人女性も船に乗っていた。黒人男性でも、船に乗らない者もいた。

サイケなビジュアルも楽しめる映画。音楽の歌詞もポエティックでよかった。