つん

ステージ・マザーのつんのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
3.9
『プリシラ』が大好きな私にはどストライク!
わかりやすく、親切で丁寧な作品だと思います。
始まって10分、楽しい予感でワクワクしかしない。(冒頭で人が亡くなっているにも関わらず)

大好きなルーシー・リュー、久しぶりに見たらなんてことになってんの!でも、好き。むしろそういうとこが好き。
赤ちゃんが可愛すぎて話に集中できないくらい可愛い。
この映画はカルチャーを知っていて、さらに英語がわかると1.5倍は楽しめると思う。
もちろんどの洋画にも言えることだけど、この作品には殊更感じた。

ママ役のジャッキー・ウィーヴァーは、最初は「この人が主役?」と思ってしまうような特に際立つキャラクターではないのだけど、映画が進むとどんどん可愛く見えてどんどん好きになっていくタイプ。
声の可愛さとアクセントが魅力的。
登場人物も観客もみんなが「あぁ、なんで息子が生きてるうちにこれができなかったんだろう」と惜しんでしまうくらいに、愛と理解に溢れている。
相手にとって必要なことを言う力と余計なことを言わない力について考えさせられる。

ショウの内容は好みだと思うけど、落ち着いていて品のある曲もいいけど、個人的にはアップテンポでポップなのも見たいなと思う。
作品全体を通して、しつこさがなく爽やかで、明るい流れなのだけど、ホロリホロリと涙がこぼれる。
どんな人生にも大なり小なり後悔はつきものだけど、今楽になることだけを考えて行動したら、後からとても苦しむことがあるのは覚悟していかなくちゃいけないな。
わたしは大好き、人にオススメしたい映画。

余談中の余談だけど、よく映画で車の窓から手を出して風を感じるシーンを見るけど、あれはメジャーな行動?
どんな感じなんだろう、今度危険じゃない場所でやってみよう。
つん

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