あんこそうめん

ステージ・マザーのあんこそうめんのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
3.6
ドラァグクイーンだった息子の遺したゲイバーをどうにかしようとするお母さんのお話。
お母さん目線で始まるけれど、バーの共同経営者だった恋人のネイサンが実は結構不憫。
結婚していなかったのでなにも権利を得られず、恋人も家も職場も突如失うとは可哀想…。
もう少し生前のふたりの関係性を見たかったけれど、息子を失ったお母さん目線なので、色々省略されて始まります。

廃業寸前のバーだけど、従業員みんないい子で歌も上手で可愛らしい。現実はこんなにとんとん拍子で進まないだろうけど、お母さんもどんどん前向きに意欲的になっていって、周りを巻き込んでいくの見ていて嬉しくなる。
シンガーの子の、関係の悪かったお母さんが見に来てくれたシーン、胸が熱くなった。

シングルマザーの親友のキャラが愛しい。その赤ちゃんもおとなしくて可愛かった〜!
ダメな恋愛、ドラッグ、いろんなものに寄りかかっては後悔するのは、不安で寂しいからなのかもしれない。

夢中になれる仕事と、大切に思える仲間がいることって幸せなことだと思う。