思ったより割と地味な感じというか、直接的にグロテスクなビジュアルがないので、ある意味見やすいというか。
腿裏の大きな裂け目に挿入するシーンとか、時の流れがゆったりとして現実感がないのに、妙にリアルな事故後の人たちの心ここに在らず感が絶妙なバランスのシーンとか、なかなか印象的なシーンが多かったですね。テーマ曲もなかなかかっこいい。
キャサリン役のデボラ・カーラ・アンガーの低血圧な囁き声のセクシーさもさることながら、やっぱりヴォーン役のイライアス・コティーズですよね。最初なんだかキモいおっさんだったのが最終的に狂気にどっぷり浸かって怪物になる様がわけもなくかっこよかった。
見てる最中は車と性的興奮ってあんまり結びつかないなぁと思ってたけど、一つ思い出したのは昔、長距離のドライブの時になんだか凄いムラムラすることが多くて、あの時のまま行ってたらこの映画みたく事故るか変な性癖に目覚めてたのかなとか思った。