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マスカレード・ナイトのayellowbirdのレビュー・感想・評価

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)
3.8
東野圭吾のベストセラー小説を映画化した“マスカレード・ホテル”のシリーズ第2弾。ホテル・コルテシア東京に再び潜入した刑事・新田浩介と優秀なホテルウーマン・山岸尚美が難事件に挑む姿を描く!
警察に届いた1通の匿名ファックス。その内容は、都内マンションで起きた殺人事件の犯人が、大みそかにホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティ“マスカレード・ナイト”に現れるというもの。パーティ当日、捜査のため再びフロントクラークとしてホテルに潜入した警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、コシェルジュに昇進した山岸尚美の協力を得て捜査を進めていくが、500人の参加者は全員が仮装して顔を隠していた。限られた時間の中、素顔のわからない殺人犯を捕まえるべく奔走する彼らだったが…。

犯人捜しだけでなく、ホテルのロビーを行き交う人々が織り成す人間模様に惹かれる作品! ホテル利用客の目的は、宿泊、滞在、パーティー、密会等、さまざま。その目的が何であれ、滞在中は、“お客さま”が快適に過ごせるよう、そのご要望に沿ったおもてなしをするのがホテルマンの仕事。一方、人の僅かな所作にも細心の注意を払い、犯罪を未然に防ぎつつ、犯人を確保するのが刑事の仕事。まったく方向性の違う2人(山岸と新田)だが、ホテル利用者の命を守るのは、お互いの目的にも合致し…。
前作は2人の衝突と理解がテーマだったが、本作はさらに進んで信頼がテーマ。2人の関係性を含め、次作が待ち望まれる所だが、それには原作者の筆が進むのを待つしかない…。
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