芦屋紀文

マスカレード・ナイトの芦屋紀文のレビュー・感想・評価

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)
3.3
期待を超える作品ではありませんでした。

世間と自分の感想のギャップに
不安になりますが、やっぱり
個人的には微妙でした、、

前作を初めて見た時の新鮮さが
今作ではなかったからかもしれません。

一流ホテルに宿泊したことがないので
リアルなのかよく分かりませんが、
普段縁のないホテルマンの仕事や
一流の雰囲気を垣間見ることができ、
且つホテル内で起こるサスペンス劇が
個人的にはとても新鮮だったので
前作はとても楽しめました。

今作は見ていて段々飽きがきてしまったのが正直な感想です。
登場人物や事件の内容などは違いますが
前作と同じ場所、展開などに既視感があり
もういいかな、という感じでした。

人を信じる仕事。人を疑う仕事。
それぞれの流儀やプロ意識が
相入れず、対照的に描かれているところは
良かったと思いました。

無理というのは禁句、なのはプロ意識も伝わってきて素晴らしいと思うのですが、
客の私利私欲のために見ず知らずの女性と
二人きりの場所を用意するなど
一流ホテルではあり得るのでしょうか。
ちょっと行き過ぎてて怖さすら覚えます。

今作はテンポやミスリードなどは
良かったと思いましたが、展開と
誰が犯人なのかということに重きを置きすぎている気がして、誰にも感情移入できませんでした。
犯人の動機や過去もあっさりセリフで語られるスタイルで、なんだか込み上げてくるものがありませんでした。

いい意味でも悪い意味でも淡々としている雰囲気で、冒頭の看板のシーンでちょっと冷めてしまいました。ギャグ映画ならいいんですが、個人的にはああいう演出はいらないかなぁという感想です。
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