彼女が別人になった、というキャッチコピーで考えるなら茉莉がマリになったということなんだろうけれど、単なる入れ替わりじゃなくて、なんというか人間そのものは違うのに役柄は同じものを演じているような違和感。
キャスティングの仕事をしていて、人が変われば演じ方が変わってそのキャラも変わることを知っているはずなのに、マリが茉莉を演じる違和感を徐々に日常として受け入れてしまう適応力。
茉莉がいなくなって仕事も上手くいかなくなって、寂しさをなんとか埋めるためにマリがいた。
紀夫はまぁ良いんだろうけど、茉莉の代役になってマリは満足なのか、という問題に関してはラストのあの表情が答えなんだろうなぁ。
表情と影の使い方が雰囲気が出ていてすごく良かった。