フランスぱん

ブレット・トレインのフランスぱんのレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
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伊坂幸太郎作品が好きで、ブラピが演じるのも相まって鑑賞。本作『ブレットトレイン』が含まれる原作著書は殺し屋シリーズとして知られている。自分は一作目のグラスホッパーしか読んでいなく、本作は2作目の『マリアビートル』に該当する。監督は『ジョン・ウィック』や『デッドプール2』で知られるデヴィッド・リーチだ。

伊坂幸太郎原作だからか監督の手腕なのかわからないが、テンポの良さと伏線回収を畳み掛ける感じがよかった。また、著者は異常な能力を持つ者(本作では殺し屋たち)を日常にコミカルに溶かすのが非常に上手である。誰がトーマスで人生哲学を学ぶ殺し屋を創造するのか。

次に、映像についてだ。海外の人が日本を作るとこうなるかっていう面白さが散りばめられている。まず、世界観はネオンが光るSFっぽい街並みだ。日本人が中国を想像したからこうなるかもなと思った。海外ではシティポップが流行っているが、そういったイメージを日本に抱いてるのかもしれない。勿論、日本刀や富士山、京都の寺院は出てくる。日本刀はやはり彼らにとって最強らしい。劇中歌として出てくる日本の歌謡も見せられてるシリアスな展開とのギャップで笑ってしまう。

特に難解な作品でもメッセージ性を強調した作品でもないので、暇な人は気軽に見てほしいと思った。
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