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Eggs 選ばれたい私たちのmiのネタバレレビュー・内容・結末

Eggs 選ばれたい私たち(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

観客は女性が多いのかと思ったら、意外にも半々くらい。自分の中でタイムリーなテーマだったので、ダメージを受けるかもと思いながら怖々観た。観に行ってよかった。独身主義の純子とレズビアンの葵。エッグドナーに選ばれなかった者と選ばれた者。二人が対照ではなく、ドナーの件を経てなお同士として描かれていることに安堵したし、共感できた。卵をかき混ぜる音。落として駄目になった卵。結婚した(する)人としていない人の間にコーヒーで引かれた線。こぼれつづけるコーヒーの音。海辺の描写。寄せては返す波の音。コラージュのように挿入される場面が印象的で、観終わった後も頭の中で繰り返し再生されている。いちばん美しいと思ったのは、純子を抱きしめてよいか迷う葵の手の動き。抱きしめることを求めて、純子の手が伸びてくるところも含めて、この場面は何度も思い出すと思う。
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