1950年代ハリウッド低予算映画の名匠ウィリアム・キャッスルによる旧約聖書「ダニエル書」の映画化。日本語DVD題は「バビロン伝説」。
バビロン王国のネブカドネザル王はエルサレムからユダヤ人を連行し奴隷民としていた。ただ奴隷の中でただひとり、ユダヤ教の預言者ダニエルは知に優れていて長年重用されていた。ダニエルはユダヤ人解放の唯一の方法は”キュロスと言う名の運命の子がペルシャの王となりバビロン王国を倒すこと”という啓示を受け、信者ナホムをペルシャに送り出す。ナホムは羊飼いのキュロスを見つけ出し、ペルシャ王になれば美しいパンシア王女を娶ることが出来ると説得するのだが。。。
聖書の勉強のために鑑賞。低予算ということも伝わってくるがダメではなかった。日本の時代劇のように撮影所の職人たちによる手慣れた仕事だと感じた。チャンバラにも言えることだが、商品としての品質は保たれているで、カルト化するためには突出した見せ者的要素か、あるいは一点突破のこだわりがカギになるのだろうと考えながら鑑賞した。
聖書内容のイメージを得る上では割と役に立った。