とても感じたことがあるし、言いたいこともたくさんあるはずなのに、言葉にできないまま、観てからかなり時間がたってしまった。
障害を持ったイケダさんが癌の進行により、生きているうちに自分のやりたいこと、やれなかったことをやって映画にしたいとカメラを回し始める。
風俗行ったりデートする場面を20年来の親友である脚本家・真野勝成さんに協力してもらい映像としていく。あらゆる場面の膨大な量の映像を撮りためていく2人。
舞台挨拶でこの映画の編集をつとめた佐々木誠さんいわく、使いモノにならない映像がかなりあったそう。
ヤバイ映像が多かったに違いない。笑
生々しい場面も多いけど、なんとも微笑ましくユーモアあふれるイケダさん。
「ここまで全部ありの奴ってオレくらいしかいないだろう」とか言いながらケラケラ笑っていた。
しかし、その彼の病状が悪化していく。
本当に具合の悪そうに病室のベッドに横たわりながら話すイケダさんも撮っていた。
そう、彼らが撮った映像を映画として観ている時にはイケダさんはもうこの世にいないのだ。
本当の記録映画。
ゲスいとこも、笑えないジョークも、可愛いとこも、切ないとこも、愛おしさも、全部イケダさん。
こんな映画観たことない。