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愛について語るときにイケダの語ることのkikoのレビュー・感想・評価

3.9
『あなたが余命宣告されたらどうする?』という質問、したことあるorされたことがある人は多いのではないだろうか。
私は前述の質問をされた時に回答するのは決まって、『有りったけの違法薬物使用、そして、やりまくる』というものである。

現実では薬物やったら捕まるでしょ?やりまくると、やれモラルがとかいうでしょ?
もちろん、現実はしたことないしやろうとも思わない。
ただ、自分が残された人生の中でやれることを考えたら、生きているという実感、そしてこの世で最期なら欲を満たしてから死にたい。そういう考えで私はそのように回答してる。

前置きが少し長くなったが、この映画を通し、池田さんの生き方に強く共感し、人間らしさを感じることができた。
そう撮影時間60時間を約1時間にまとめた良作。

私は彼を知らないし、私のことも彼はもちろん知らない。彼は既に亡くなられてしまったし、顔を合わせることもできない。
ただ、フィルムを通したなかではあるが、そこには『監督、池田英彦の人生』があった。人の人生がフィルムを通して交差する。
池田監督の生きた軌跡をご覧あれ。
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