チャドウィック・ボーズマンの遺作というだけで涙なしには見れない。痩せ細くなった彼が見せる演技に釘付けになり、彼の演技をこれからも見たかったと悔しくなった。それだけ偉大な役者だ。
本編の方はというと、あらすじから想像してた映画ではなかった。マ・レイニーの伝記ではないし、スタジオレコーディングを描いたわけでもない。
マ・レイニーのスタジオレコーディングに集まった黒人ミュージシャンたちの会話劇で、20年代のアフリカンカルチャーがどういった立場だったのかがとても分かる作品だった。
マ・レイニー演じるヴィオラ・デイヴィスも出演時間が短いながら、圧倒的な存在感。
ラストの展開には思わず…こんな悲しい映画だとは。