「フランス」つながりでマイナーなこちらを。
2007年のセルジュ・ボゾン監督作。ジャン・ヴィゴ賞 受賞
1917年、第一次世界大戦の終盤、戦地に赴く夫から短い別れの手紙を受け取ったフランスに暮らすカミーユ(セルジュ・ボゾン)はその内容を受け入れられない。
女性が一人出歩くのは禁止されているため、髪を切り男性に扮した彼女は夫を探すため家を出る。
森で出会ったフランス軍の脱走兵11人の小隊に、兵士になりたいからと無理矢理同行するカミーユ。
中尉(パスカル・グレゴリー)率いる彼らはオランダに向かっているようだが、それぞれ自作の楽器を手にしていて、突然、POPなオリジナル曲の演奏&歌を始めるという奇妙な小隊。笑
カミーユは夫を探し出せるのか、小隊は全員無事に目的地にたどり着けるのか。。
戦争が舞台の映画ですが、いわゆる戦闘シーンはなく(悲しい死や事件は発生しますが)、味わい深いリーダー役のパスカル・グレゴリーと、例えば、塹壕で1人の敵兵と遭遇した場面でいきなり歌い始めるというミュージカル的要素の可笑しみが好き。
少年のように変身したセルジュ・ボゾンと兵士たちの交流。
哀愁漂う、発掘良品でした。